採集記


◆2016年3月17日 スギカミキリ 2016


まだ少し早いかな? と思いつつ、あまりに暖かかったので、昨年見つけた…スギカミキリの食害がすごい杉の木をチェックしに小田原の里山に来てみた.
気温が23.7℃もある!
こりゃぁ、もしかすると出てるかも...
実を言うと、きょう気温が高くなるとの天気予報だったので、最初から「もしかすると」と思って見に来ると決めてたんだけどさ.

登り始めると、道ばたにか~い~花が咲いている.
クリックで大きく表示 (以下同様)

↑ 帰ってから調べたところ、「イエイオン」というそうな.
別名 「ハナニラ」、「イフェイオン」、「アイフェイオン」、
「西洋甘菜(せいようあまな)」だって.

すいぶん名前がいっぱいあるんだこと!

この近くに枯れ蔓が2本からまって落ちていた.
一瞥して通り過ぎた.
しかし...2~3m歩いてから、なんだかとても気になったので後戻り.
蔓をつかんでポキッと折ったら、そこに大きめのカミキリの幼虫がいた!
幼虫は、すぐに上の方に移動して隠れたので、出口をティッシュで塞いで持ち帰ることにした.何カミキリかは不明だけれども(幼虫の研究をしてない.汗;)、なんとなくタノシミ!
結構長めの枯れ蔦だったけれど、ほかの部位にはいなかった.たまたま最初に折ったところにいたのが、なんとも不思議.

少し先に行くと、遠くに真っ白で美しい富士山さんが見えた!


「富士山さん」と「さん」を付けてるのは、機嫌を損ねないように.
怒るとコワイもんね.
(◎Θ◎;)ゞ

ズームして撮影.



ほどなくして目的地に到着.
登り口から65m位の高さ.(登り口が海抜20m前後(?)だから標高85mかそこら)

やっぱ食害がハンパナイ!


↑ 根元から1m50cm辺りまでに、
古い脱出孔が30もある!
(今年のは残念ながら0)

あいだに細い杉2本挟んで、やはり食害が進んでいる杉の木がある.


↑ 1m30cm付近.


↑ 少し上方に古い飛孔がある.

ただ、ざっと見て…こちらの木は飛孔がまだ6つしかない.


↑ 葉っぱも青い部分が多い.

食害された2本の木の樹皮裏の隙間を、懐中電灯で照らしながらゆっくり見たものの…おスギさんは見当たらない.やはりまだ少し早いのかなぁ...
そう思いながら上の写真の木の根元付近に目をやると...

あった~~~ッ!
今年のものと思われる新しい飛孔が!


↑ センター近辺!

これは、間違いなくいる!!!
…と確信して、もう一度樹皮の隙間を丁寧に見ていった.
すると、脱出孔の真裏の上、1m20cm辺りの隙間に...


おった~~~ッ!
こ~ふんして思わず土佐弁になってしもぉた.

わかるよね!?
ほじくって落下させると面倒なことになりかねないので、左側の皮をごめんなさいして、そぉ~っと剥がすと...


↑ ねっ!? 見えたよねっ!?

写真を撮りたいので、も1回ごめんなさいして1枚剥がさせてもらう...


↑ 斑紋がとっても美しい色をした個体!(♂)


大満足して山を下った.
降りきる少し手前で駅を撮影.



驚いたのは、
その反対側の、遠くに見える真鶴と伊豆の山々がすんごぉ~く幻想的で、まるで墨絵みたいな美しさ!


↑ ズームで撮影.


最後に、カタバミ草の花がか~いかったのでパシャッ.


どうもありがとう!






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